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吉原芸者

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吉原芸者「みな子」「二三松」

吉原芸者「みな子」「二三松」

吉原に芸者が誕生したのは宝暦年間(1760年頃)。吉原に扇屋歌扇(おうぎやかせん)という踊子が芸者の発祥と言われています。これは芸者の検札を始めてもらった金春芸者がいた中央区が言っています。

元々吉原の遊女は芸事に秀でいた為、芸者は必要なかったのです。
しかしながら湯屋などとの合併などが在った1680年以降から、徐々に遊女のあり方が変わっていくのです。
元々いた局はいなくなり、散茶と言われる遊女が増え、1751年吉原最後の太夫玉屋花紫を最後に吉原から太夫は消滅してしまうのです。

当初の散茶は「散茶は振らぬ」と云われるぐらい、誰彼とも無く客と寝ました。その当時の太夫や格子と言われる遊女は、いくら通って金をつぎ込んでも、遊女が気に入らなければ寝ることは出来なかったので、値段も扱いも楽な散茶がもてはやされる様になっていくのです。散茶は湯女の出身が多かった為、お客を選ぶ事も無かったからです。

散茶はもともと湯女ですから、器量は良くとも芸事が出来ない。そこで、遊女でも器量の余り良くないが芸事が達者な子達が、芸者へと転向していくようになるのです。幇間、いわゆる男芸者も徐々に増えて行きます。

此処で問題が生じてきます。芸者と遊女の区別がはっきりとは無いからです。当時の芸者は生粋の芸者と言う訳でもなかったので、遊女とお客の取り合いになってしまいます。そこで考えられたのが、見世で芸者を抱える事を禁止し、見番を作るのです。

見番の誕生

1779年。女芸者の風儀を矯正しようと見番を設置。そこに名乗り出たのが、角町で遊郭をやっていた大黒屋。日本堤の堤防の修復や、遊郭外の総下水の浚い、水道尻の火の見番人の給金の支払い、柵板の修繕、臨時の給付金(町奉行などの饗応費用)などを負担する事を条件に、芸者の一手取締りを許されました。

見番所には「男女芸者取締所」と大書した大札が掲げてありました。帳場に二人の番頭、十数人の手代が事務をとり、芸者の遊女屋抱え、茶屋抱え、素人抱え、自分抱 えの区別なく芸者の名を記した札を掲示し、客から口がかかると札を裏返し、帳面に遊女屋名と買い上げた札数を記しました。
芸者の数を人ではなく、札と称えたの は見番札からきたものといいます。女芸者は吉原遊郭内に住み、外出は7、8日前からその旨を見番へ伝えておかないと許されませんでした。

吉原見番のあった場所は、現在の吉原の町会事務所辺りです。

文化期(1804-1817)女芸者163人 男芸者40人
文政期(1818-1829)女芸者172人 男芸者28人
天保期(1830-1843)女芸者  6人 男芸者28人
安政期(1854-1859)女芸者245人 男芸者25人
慶応4年(1868)   女芸者341人 男芸者38人

吉原芸者の変貌

吉原芸者は白襟無地の紋付の小袖に、縫いの無い織物の帯を締めることを義務付けられてきましたが、遊女の前帯と区別するために、一つ結びという前帯をぐるりと後ろへ回して裾近くまで垂らした形としました。
縮緬の白の蹴出しを巻いて素足とし、頭も島田髷に平打の笄一本、櫛一本、簪一本という質素な格好でしたが、幕府より唯一公認された芸者が吉原芸者だけであり町の芸者からは羨望の眼差しでみられました。

その後遊郭や茶屋も消えてゆき、第2次世界大戦などの混乱を乗り切りましたが、昭和33年の売春防止法により吉原の遊郭の歴史は幕を閉じます。

その後勇逸残った茶屋は金村さんと松葉屋さん。
松葉屋さんは自助努力でハトバスを呼び込んだりと、浅草の観光名所の一つとなりました。
外国の大使なども訪れて、吉原に伝わる花魁道中等のショーを楽しんだのです。

戦争で大部分の芸者衆はいなくなります。そして売春防止法により遊郭が消滅した事でお出先が無くなった芸者衆を観光ショーを始めた松葉屋が引き取る形になります。松葉屋さんに引き取られた吉原芸者は悲惨なものでした。どちらかというとメインは花魁でしたので、芸者は引き立て役。
お運びさんもしながら芸の道を貫いていきます。

現存している吉原芸者は2名のみ。
現役で芸者を続けているのはみな子姐さんでしたが、みな子姐さんは御年91歳でお亡くなりに。
後の二三松姐さん、みよ松姐さんのお二方は浅草の土地を離れました。

格も芸の質も数段違う吉原芸者。しかしながら、お出先がない事と、後継者がいない事でその芸は今、継承を危ぶまれているのです。

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