
皆様良くご存知の花魁道中は、京の島原と、江戸吉原が発祥の地。
この歴史あるおいらん道中と所作を、なんとか残せないものか?と、地元の方々と多方面に渡る団体の方々のご協力・ご協賛等により、現在新しい形で花魁道中を吉原の青年部が中心となって存続させています。
2003年、江戸開府400年を機会に、「八重桜を街路樹とした町づくり」を提案。観音裏の小松橋通りを中心に、一葉桜(八重桜)を植樹しました。八重桜は4月には桃色の花をつけ、夏・秋には青々とした葉の美しさで道行く人を和ませてくれます。八重桜を街路樹にしている町並みは東京でも珍しく、青葉の町という言い方もできるでしょう。
「一葉桜まつり」はこの2003年の第一回を開催し、現在に至っています。」
4月の第2土曜日が桜の花のピークなのでこの日にイベントを開催していますが、中でも「江戸吉原おいらん道中」は、東京では唯一、ここでしか見ることができず、年々人出が増えています。
過去の歴史をさかのぼりますと、吉原にあった「料亭松葉屋」さんが、全国で最初に「花魁道中と花魁ショー」を国際観光料亭として披露されておりましたが、時代の流れと共に「松葉屋」さんは閉鎖。そして「松葉屋」さんの花魁道中は見ることが出来なくなりました。
伝統文化の伝承が如何に難しいものであるか。
しかしながら現在馬道地区町会連合会と一葉桜振興会が「一葉桜まつり」として江戸文化である花魁道中を継承存続させるべくご協力下さり、毎年執り行っております。
また、「手古舞」や「花魁道中」に参加出演されている全ての方は、地元各町会の娘さんなどで構成されております。
木遣りは本来なら鳶頭によるものが本当ですが、吉原に脈々と受け継がれる、昔の鳶頭から受け継がれてた「吉原木遣り」というものがあり、まだ道中でのお披露目こそありませんが、こちらも復活をさせております。
また舞踊界、歌舞伎界でご活躍の顔師さん、床山さん、松竹の衣装部さん、藤浪小道具さんなどに毎年大変なご尽力を頂いております。支えて下さる裏方の皆さまの努力があって初めて、表舞台に立てると言う流れや仕組みも参加される皆さんが身を持って体験している事でしょう。
短い期間ながらも講習を重ねながら、「一つの物を創り上げて行く」「歴史と伝統文化に触れる」と言う事を、このイベントを通して理解して頂ければと思っています。
地域密着型のイベントとして、また「江戸文化」として、今後も皆様に楽しんで頂ければと考えております。